線状降水帯の発達に伴う集中豪雨により、甚大な被害を受けた九州地方では、災害発生直後から日本赤十字社本社や日本赤十字社各県支部が連携し、救護所や避難所等での医療活動や救援物資の配布をはじめとした被災者支援活動を行っております。
この度の豪雨災害に対する当支部の対応については、以下のとおりです。
1.日赤徳島DMATの派遣
医師や看護師、業務調整員(事務職員)で構成され、大規模災害時等の急性期から活動できる専門的な訓練を受けた医療チームであるDMATを1チーム(5名)熊本県へ派遣し、被災地の医療支援活動を実施した。
・派遣期間 令和2年7月9日(木)~7月12日(日)
(現地での活動期間は、7月10日~12日)
・派 遣 先 熊本県人吉市
・派遣メンバー 徳島赤十字病院 医師1名・看護師2名・業務調整員2名
・主な活動 人吉・球磨医療圏保健医療調整本部での本部支援活動
球磨病院・人吉医療センターでの病院支援活動等
資機材の積み込みを行うDMAT隊員 後藤院長から激励を受けるDMAT隊員
現地の保健医療調整本部での本部活動 今後の方針について協議する医師
2.医療救護班の派遣
現在、九州ブロックの日赤各県支部が医療救護活動を実施しておりますが、被害が甚大であることから、日本赤十字社として切れ目のない医療活動を実施するため、この度、中国・四国ブロックの日赤各県支部が順次救護班を派遣することとし、徳島県支部は以下のとおりで救護班を派遣を行いました。
・派遣期間 7月19日(日)~7月24日(金)
(現地での活動期間は、7月20日~23日)
・派遣先 熊本県芦北町
・派遣メンバー 日本赤十字社徳島県支部医療救護班 1班(12名)
徳島赤十字病院 医師3名・看護師5名・薬剤師1名
救護主事1名
徳島県赤十字血液センター 連絡調整員1名
日本赤十字社徳島県支部 連絡調整員1名
・活動 避難所・救護所等での医療活動、被災者の健康チェック等
■7月19日(日) 救護班出発式
熊本へ派遣する救護員12名 決意表明を行う米田龍平医師
■7月20日(月) 熊本県芦北町
日赤熊本県支部での到着報告 熊本県支部での打ち合わせ
芦北・水俣医療調整本部でのブリーフィング 芦北町地域活性化センターでの活動
■7月21日(火) 芦北町での救護活動
芦北町吉尾出張所で仮設診療所を開設 診察を行う救護班の医師と看護師
診察を行う救護班の医師 避難者と弾性ストッキングの履き方を確認する看護師
避難所の状況について確認する救護班 避難者の体調等を町職員に確認する救護班
■7月22日(水) 芦北町での救護活動
避難所のコロナ対策について確認する救護班 避難所での生活環境を確認する救護班
■7月23日(木) 救護活動終了・熊本県支部への活動報告
熊本県支部で活動報告を行う救護班 熊本県支部でのデブリーフィング
■7月24日(金) 徳島県支部到着
帰任した救護班12名