災害時の救護活動への支援や平時の防災思想の普及・啓発等を担う徳島県赤十字救護救援奉仕団が、先の熊本での豪雨災害を踏まえ、避難所に焦点をあてた研修会を7月31日(金)、当支部事務局で開催しました。
コロナ禍での研修であるため、参加者の体温チェックや研修中のマスク着用、手指消毒、室内の換気など、新型コロナウイルス感染拡大防止策を徹底したうえで実施。初めに「令和2年7月豪雨災害」において、当支部救護班の一員として熊本県へ派遣された救護員が活動を報告。
避難所では一日中座っている等の理由から足のむくみを訴える避難者が多く、医師の診察により弾性ストッキングを配付した事例や、新型コロナウイルス感染防止策として多くの避難所で段ボールベッドが整備されていたことなどを報告。
その後、弾性ストッキングの効果や取扱い方法について確認するとともに、健康生活支援講習指導員がエコノミークラス症候群を予防するための深部静脈血栓症予防体操を紹介すると「いち、に!いち、に!」と元気よくかけ声に合わせながら足を動かす団員の姿が見られました。
最後に、災害時の避難所生活で特に配慮が必要な「高齢者」と「乳児」を支援するために当支部が整備している「段ボールベッド(高齢者用・乳児用)」を組立てながら、要所・細部に工夫をこらした全国でも例をみない当支部オリジナルの段ボールベッドの仕組みや工夫点について説明。
参加者からは、弾性ストッキングの仕組みや段ボールベッドの整備数等について多数の質問が寄せられ、「段ボールベッド等の取扱いについてもっと学び、講習会等を通して地域の防災力向上に努めたい。」との頼もしい声が聞かれました。
弾性ストッキングの取扱いについて説明する健康生活支援講習指導員
高齢者用段ボールベッドの背もたれを確認する奉仕団員