11月12日・13日の2日間、徳島市川内町旭野運動公園を主会場に約600人が参加して「日本赤十字社 中国・四国各県支部合同災害救護訓練」を実施しました。
この訓練は、四国沖を震源としたM8.6クラスの地震が発生し、家屋の倒壊やライフラインが停止し、多数の傷病者が発生しているという状況を想定。東日本大震災や熊本地震災害における救護活動を踏まえ、甚大な被害が予想される南海トラフ巨大地震等に備えて、各県支部や防災関係機関、赤十字奉仕団等の連携強化を図ることを目的としています。
訓練初日は、参集訓練、救護所開設訓練と机上シミュレーションを実施。徳島県への参集経路と、無線等の通信体制を確認しながら会場に到着した各県支部救護班は、DRASH(フレーム一体式テント)やdERU(仮設診療所)を開設し、翌日の実動訓練に向けて、救護資機材や通信機器の点検と確認等を行いました。
2日目の実動訓練では、座屈ビルや倒壊家屋、津波の被害を設定した災害現場を設置し、トリアージや医療救護、救護所から災害拠点病院への搬送を本番さながらに実施しました。
2日間、好天に恵まれ無事にすべての訓練を実施することができました。今後は、今回の訓練で明らかになった成果や課題を検証し、南海トラフ巨大地震等に対する対応力の更なる強化を図れるよう努めて参ります。
最後になりましたが協力頂きました参加機関並びに参加者の皆様方に心から御礼申し上げます。
分野ごとのチームビルディング
治療の優先順位を決めるトリアージ
傷病者を手当てする徳島赤十字病院の職員
救護所から災害拠点病院への搬送
赤十字関係者、防災各関係機関から約600人が参加
DRASHテントを展開して救護所を設営
dERU(仮設診療所)の前で待機する徳島赤十字病院のラピッドレスポンスカー(写真左)とドクターカー(写真右)
徳島県アマチュア無線奉仕団による通信訓練
救助機関の活動状況
赤十字ボランティアによる担架搬送